【>】とか【<】とか【=】とか
最近は本当に世の中便利になりました。スマートフォンでどこでも仕事ができるし、連絡も通じやすい。ほんの10年前まではここまで便利ではなかったと思います。IT系技術の進歩は望ましく、仕事における利便性は上がりました。でも、それは同時に権利と義務のせめぎあいを増長したことは否めないと思います。
例えば『業務時間外まで連絡が取れる』ということは『業務時間外も連絡が来る可能性がある』ということでもあります。ましてIT系業務の中でも運用を監視する立場の業務は、トラブルが起きれば時間外なんて予想も予定も立てられません。それに『時間外連絡の可能性』は他の業務でも『ない』と言い切ることはできません。
『働いてやっているんだから時間外に対応する義務はない。時間外対応をしないことは権利だ』という意見に、このコラムを読んでいる人はどのようにとらえるでしょうか。
私見では『一理ある』と思う反面で『【給与>業務の価値】になれば給与が上がる可能性が下がるな』とも考えます。
【給与<業務価値】はもちろん、物価が上がるから企業も【給与=業務価値】である場合は給与を上げようと考えるのが当然ですし、上がらなければ上げることを提案するのは権利でしょう。しかし、【給与>業務の価値】であるなら、企業は給与を上げようとは考えない。もしかしたら切り捨てを考えられるかもしれない。
しかしマイナスだとしても、【企業の義務】として切り捨てをさせないのが今の日本の法です。だから【給与<業務価値】や【給与=業務価値】の人ほど不公平な気持を味わっているのでしょう。【給与=業務価値】ならば『時間外対応しない権利』を行使に理もあり、【給与<業務価値】の人なら時間外対応を起こさないような対応ができているかもしれません。
要約すれば『【>】ほどマイナスがなく【=】【<】ほどマイナスがある』ですが、それでも私は【=】【<】になりたいと考えます。